なぜ株で大損するの?損するしくみを知りたい

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株で大損することって、残念だけど株取引にはよくある話。

でもなぜ「大損」までしてしまうのか?

損する仕組みを知っておけば、少しでも未然に防げるはず。

今回は初心者でも知っておきたい、株で損する仕組みを3つの観点から確認してみます。

大損して資金を飛ばさないようにして、株で成功するチャンスを増やしましょう!

1.なぜ株で一つの銘柄に執着すると大損するのか

まず最初はわかりやすい例として、株を1銘柄だけに集中投資すると大損する可能性があるという、株投資の基本を押さえておきます。

すでにあなたが株の上級者で銘柄分析が完璧に出来るのであれば、ここぞという銘柄に集中投資をして投資効率を上げ、資産を急激に増やす事も可能でしょう。

初心者であっても絶対潰れないだろうと思われるメジャーな銘柄(トヨタなど)一つに絞って、景気循環を利用して不景気で株価が低迷してる時に大量買いし好景気で株価が高騰したら売る、を繰り返して利益を得る事も可能。

実際にそれで利益を上げている人もいます。

でもそれは焦らず数年かけてじっくり取り組める人に限られますし、いくら名のある大企業であっても「絶対潰れない」とは言いきれないのが現状。

その後再上場を果たしたものの、JALでさえ2010年に経営破綻して上場廃止になってましたよね。(そして破綻前の旧株主が持っていた株は紙くずに…。)

一つの銘柄に集中してしまったために大損する事をいましめる株の有名な格言がこちら。

「卵は一つの籠に盛るな」

一つの銘柄(籠)に自分の金の卵(株)を詰め込んでいたら、その籠を落としてしまった時には自分の大事な卵が全部台無しに!

卵を一つのカゴに盛ると、そのカゴを落とした場合には、全部の卵が割れてしまうかもしれない。

でも、複数のカゴに分けて卵を盛っておけば、そのうちの一つのカゴを落としカゴの卵が割れて駄目になったとしても、他のカゴの卵は影響を受けずにすみます。

特定の商品だけに投資をするのではなく、複数の商品に投資を行い、リスクを分散させた方がよいという、株の銘柄を分散投資しましょうという教えです。

「株も1銘柄に資金を集中すると、値下がりに見舞われた時に大損しますよ」という事ですね。

証券分析の視点からも分散投資をした方が投資効率が良いというデータもありますし、投資効率とリスク分散の為にも一極集中より分散投資が機関投資家の間でも主流。

そして次に一つの銘柄にほれ込み、無限ナンピンに陥って大損する事を否める格言がこちら。

「下手なナンピン大怪我のもと」

ナンピンは「難平」と表記します。

ナンピンとは買った株が値下がりしてしまった時に同じ銘柄を追加買いして株の平均購入額を下げようとする投資方法の事です。

資金に余力のある投資家には効果的な投資方法である場合も多いです。

1,000円の時に100株買った銘柄がどんどん値下がりしたとしましょう。

その銘柄が800円になった時にもう100株買えば、合計200株の購入平均単価は900円になります。

でも下がったからお得に買い増しできたと思っていても、その後に更に下がり続ける可能性もあります。

先ほどの購入平均単価が900円になった株がさらに値下がりして500円にまでなる事も十分考えられます。

その場合、買い増しせず1,000円の購入単価で100株保有のままだったら50,000円の評価損だったのに、900円の平均購入単価で200株だと評価損は80,000円に膨らむことになります。

  • 購入単価1,000円x100株(株価500円になった時の評価損合計50,000円)
  • 購入単価900円x200株(株価が500円になった時の評価損合計80,000円)

値下がり続ける株をナンピンして買い増したために損失額が膨らむ結果になっています。

ここで株という金の卵を一つの籠に盛り、しかもナンピンを繰り返した結果大損したAさんの実例をご紹介します。

1つの銘柄に集中して無限ナンピンした結果大損

B社はマンション開発業者で、当時のマンションブームに乗って業績を伸ばし株価が大化けしました。

増収増益を続けるB社の株は当初割安で、PERは3~4倍という状況でした。

AさんはこのB社の株が割安だったころに目を付けて集中投資をして億単位の資産を手にしたのです。

しかし好調だったB社の株価はやがて下降トレンドに入り始めます。

B社株がピーク時の半額まで下がった時点のPERは5倍程度で、まだ業績は好調でした。

好業績、PERが割安という事でAさんはB社株を信用取引でどんどん買い増していったのです。

しかしその後もB社の株価下落は止まりませんでした。

業績の鈍化がハッキリしてきたのは株価がピーク時の3分の1程度になった頃。

株価下落でこの頃のPERは3倍程度になっており、AさんはB社株にお父さんの退職金まで注ぎ込んでいました。

ところがB社株の株価は下げ止まらず、親の退職金まで注ぎ込んでナンピンしていたのにその頃の株価よりさらに100分の1程度にまで下落してしまいました。

株価を追うようにB社の業績は悪化し続け、最後は大幅な赤字に転落していきました。

当時の財務データを良く見れば、営業キャッシュフローの大赤字が続き、異変は出ていたのです。

B社の株価下落が続き、トレンドが完全に崩れていたのにAさんはB社株に固執しナンピンをし続け大損してしまったのです…。

この例は投資家の最も多い破滅パターンの「無限ナンピン」の例として、株式投資の学校のテキストに事例研究として紹介されていたものを一部引用させていただいたものす。

分散投資をせず一つの銘柄に固執してナンピンを繰り返すと大損してしまう可能性があるという、なんとも怖い事例ですね…。

2.なぜ株の信用取引で大損するのか?

「株で大損」に関する前回の記事 株で大損して退場する人ってどんな人?私は大丈夫? では、「株で大損する前に知っておきたい信用取引の4つのポイント」をご紹介しました。

今回はこれが信用取引の損する仕組みなのかと、その仕組みを知った時に感じた株の信用取引の「委託保証金率のルール」と「追加保証金(追証=おいしょう」についてご紹介します。

株の信用取引の委託保証金のルール

信用取引で証券会社に差し出す担保のことを委託保証金といいます。

委託保証金とは信用取引の担保の事なのです。

委託保証金には現金または株などの証券を充てる事ができ、証券を委託保証金に充てる場合はそれらは「代用有価証券」と呼ばれます。

証券会社によって掛目は異なりますが、代用有価証券の価値は80~60%程度などの掛目をかけて委託保証金としての価値が計算されます。

この掛目は変動リスクが高いと判断された銘柄は低い設定となり、実際に価格が下落すれば担保価値も下がります。

途中で掛目が変更されてしまう事もあるのです。

委託保証金率とは?

  • 買い建玉(たてぎょく)=信用取引で買い建てたもの
  • 売り建玉(たてぎょく)=信用取引で売り建てたもの

買いと売りとを合わせた建玉の合計金額(約定金額ベースで計算)に対する委託保証金の割合を委託保証金率(または委託保証金維持率)といいます。

委託保証金が30万円、建玉50万円の場合、委託保証金率は60%です。

  • 300,000円(委託保証金)÷500,000円(建玉)=60%

さらに建玉を追加で40万足すと、建玉合計は90万円で委託保証金率は33%に。

  • 300,000円(委託保証金)÷900,000円(建玉)=33%

さらに建玉を追加で10万足すと、建玉合計は100万円で委託保証金率は30%に。

  • 300,000円(委託保証金)÷1,000,000円(建玉)=30%

もうこれ以上建玉は増やせません!

なお建玉のおおよその最大金額は「委託保証金÷0.3」で計算できます。

建玉が含み損を抱えた場合の委託保証金率は?

建玉が含み損を抱えたら恐ろしいことになります。

委託保証金の評価が下がるのです。

「委託保証金30万円、買い建玉100万円、委託保証金率30%」という状態で、買い建玉が10%下落したとします。

この場合、委託保証金率はどうなるでしょう?

買い建玉が10万円の含み損を抱えても、建玉の計算は約定金額ベースなので100万のままです。

そして、含み損の10万円は委託保証金から計算上差し引かれるのです。

なので、委託保証金の評価額は下記になります。

  • 委託保証金30万円-10万円(評価損分)=20万円(委託保証金評価額)

という事は委託保証金率はこうなってしまいます。

  • 20万円(委託保証金評価額)÷100万円(建玉)=20%(委託保証金率)

建玉が含み益を抱えた場合は、委託保証金の評価額に変化はありません。

含み損を抱えた場合だけ、その分を委託保証金の評価額から差し引くことになっているのです。

委託保証金として代用有価証券を使用しているときは、その代用有価証券(株など)の価格が変動したり掛目が変更になった場合も委託保証金の評価は増額又は減額されます。

追加保証金(追証=おいしょう)の恐怖

建玉が含み損を抱えると委託保証金の評価が下がります。

そして委託保証金が維持すべき最低ラインを割り込んでしまうと、追加の委託保証金を求められるのです。

追証が発生するとどうなるの?(大損が発生するしくみ?!)

「委託保証金30万円、建玉100万円」という状態で、建玉に15万円の含み損が出てしまったらどうなるでしょう。

  • 委託保証金評価額:30万円ー15万円(含み損分)=15万円

委託保証金率は最低20%(証券会社によっては30%なども)維持する事が必要で、この委託保証金率の水準を最低委託保証金率といいます。

最低委託保証金率を割り込んだ場合は、翌々日までにこの水準を回復させる必要があります。

その方法はこちら。

  • 追加で委託保証金を入れる
  • 建玉を決済して減らす

この追加の委託保証金の事を一般的に追証(おいしょう)と呼ぶのです。

追証が発生すると、証券会社からメールなどで連絡がきて最低委託保証金を回復させるように通達されます。

それを期日(翌々日など)までに実行しないと、建玉は証券会社によって強制的に決済されてしまうのです!

追証が発生して建玉決済に追い込まれると、資産は壊滅的に減少して大損します。

現物取引だったら強制決済はされないので持ちこたえて復活する可能性もありますが…。

これが株の信用取引で損する仕組みの一つじゃないか?とも思えてしまいます。

なぜならこのように追証が大量発生した時が相場の大底になって、そこから株価が反転していくことが度々起こるからです。

そんな「絶好のチャンス」の時に強制決済されて大損してそのチャンスも掴めない状態になってしまうのは避けたい…。

では強制決済されない為の対策は?

上記の例で考えると追証発生を解消するために下記の2つの方法があります。

  • 方法1:委託保証金を追加で5万円入金する
  • 方法2:建玉を減らす 5万円÷0.2(最低保証金率)=25万円←これだけ減らせばよい

追加で入金すればなんとかしのげますが、どうしても入金出来ない時は建玉の1部を決済する事で「全建玉を強制決済」という事態は免れる事が出来ます。

3.株でもサンクコストで大損するのはなぜか?

上記1.2.でご紹介した「分散投資をしないで一極集中で大損」や「信用取引の追証で大損」する事は一般的に十分あり得る話です。

でも3番目は「もったいない精神で元を取ろうとして結局大損してるのでは?」という考えで、私見ですのであてはまらない方もいるかと思います(のでここはスルーもありです…。)

サンクコストって何?

サンクコスト(埋没費用)とは経済用語で、既に支払ってしまったコスト(費用)で回収できない費用の事です。

意思決定にあたり、既に費やした資金、労力を惜しんで再生不能な経済活動を継続すると、さらに損失が拡大する恐れがあるので、サンクコストは無視するのが合理的とされています。

でも元を取ろうとする心理が強く働いて意思決定が歪められ、なかなかやめるにやめられな事が多いのです。

元を取ろうとして大損?

費用じゃないかもしれないけれど、利益を上げようと思って購入した株が値下がりしてるのをそのまま塩漬けて持ち続けているのって、サンクコストのように思えてしまいます。

特に相場がアゲアゲで日経がどんどん騰がっている時は、さっさと塩漬け株を処分してその資金を運用したほうが大きな利益を上げられるかもしれないのに。

これって大きな機会損失なのでは…。

持ってたら値上がりして元を取れるかもしれないとしてなかなか塩漬け株を処分出来ない気持ちはサンクコストの考えに通じるものがあるような気がします。

まとめ

なぜ株で大損してしまうのか?その損する仕組みは様々。

でも株で一極集中するとリスクが高く、分散投資をしたら大損を回避できること、信用取引で損する仕組みは追証で強制決済で大損する事もありそうだという事、などをわかっていたら株での大損を少しでも減らすことが出来そうです。

信用取引をするなら追証にまでならないように証拠金を常に100%以上に維持するなど、注意する事も出来ます。

塩漬け株を作ってしまって株で利益をあげることの機会損失になってしまうのは、まだ損失の傷が浅いうちにロスカットすれば良いとわかっていてもやめられない心理の壁を突き破ったら光明が見えるかも?

なぜ株で大損するのか?理由は色々あるけれど対処法も色々あるので、わかった上で(出来れば)楽しく株と向き合っていきたいものです。

株は大損する事もあるけれど、大儲けする事も出来るという実現可能な夢も持てますから。

こちらの記事もどうぞ⇒株で大損して退場する人ってどんな人?私は大丈夫?

参考文献:Financial Academy 株式投資の学校テキスト

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