なぜ株の失敗で借金までする事になってしまうの?

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なぜで失敗したからと言って借金まで背負うのか?

株で失敗して大損したという話はよく聞きます。

もちろん手持ち資金以上のお金をつぎ込んでしまうのが借金の原因ですが、なぜ借金にまで発展するのか?

借金する事にならないように、株の失敗で借金してしまう理由を探ってみたいと思います。

なぜ株で失敗→借金になるのか?

株で失敗して借金までしてしまう原因の多くは、信用取引にあります。

簡単に株の信用取引が出来る事で、簡単に株に「手持ち資金以上のお金をつぎ込んでしまえる」からです。

信用取引は手持ち資金の3倍程度まで金額の取引が出来るので、利益が出る分には良いけれども、損失が出た場合は手持ち資金が急激に減ってしまう。

(信用取引での損失のしくみについてはこちらの記事 なぜ株で大損するの?損するしくみを知りたい に「株の信用取引の委託保証金のルール」などでご紹介していますので宜しければご参照ください。)

そして損失の額が手持ち資金で取引できる限度額を上回ると取引は強制決済され、手持ち資金以上の損失額分が証券会社に対する借金になってしまいます。

株の信用取引では手持ち資金の金額以上の取引をしているのですから、そもそもが「借金をして株の取引をしている」状態です。

取引がうまく行っている間は良いけれどリスクは高く、強制決済で損失が確定して証券会社に対して出来た借金は取り消すことは出来ません…。

株の信用取引で失敗して借金を背負ったEさんの例

Eさんは株で資金をたった8か月で70倍(100万→7000万)にする事に成功し、自信満々で取引をしていました。

自分の取引に自信があり、一つの銘柄に信用取引で大きな資金をつぎ込む取引をしていたのです。

この方法は確かにうまく行けば急激に利益を伸ばすことが出来るのですが、一歩間違うと大変な損失が出てしまう方法です。

そしてEさんは一歩間違えて株で大失敗してしまいました。

全力で信用買いしたライブドアの株が翌日からストップ安が続き、売るに売れない状態になってしまったのでせす。

ライブドアの証券取引法違反のニュースが流れてからというもの、ライブドアの株の売り注文を出しても買い手が殆どいないので注文が約定されずストップ安が続くうちに株価はどんどん下がっていきます。

Eさんはライブドア株を700円程度の株価で203,000株を購入していました。

そして2006年1月17日にライブドアショックが発覚すると株価は暴落、Eさんが出した売り注文は約定されずにストップ安が数日続き、1月23日になってやっと値がついて売ることが出来た時には株価が155円程度まで下がっていました。

株を信用買いしていたEさんはこの失敗で1億3千万ほどの損失を出し、6千万円以上の借金を背負う事になったのです。

元々あった7千万円の資金は全て溶けて、さらに6千万円以上の借金を背負う事になったEさん。

この借金は取引していた証券会社に対するものです。

Eさんの自己資金は7千万円程度だったのに信用取引で株を1億円数千万円以上買っていたので、株価が暴落した時に自己資金以上の損失を出してしまい、差額を証券会社に借金する事になってしまったのです。

なぜ株で借金する前に止められないのか?

株で信用取引をすると失敗した時に借金するはめになる事がわかっているなら、なぜ借金する前に何とか出来ないのか?

信用取引は証券会社に担保として差し入れている金額の3倍程度の取引が出来ますが、信用取引で売買している取引に評価損が出て担保価値が下がるとその取引は強制決済されます。

株の取引が強制決済される事で損失は確定しますが、担保価値がなくなる前に強制決済されれば借金にまで行くことはないはず。

ではなぜ借金する前に止められないのかというと、株が暴落したり暴騰したりしてストップ安、ストップ高などになったら取引が成立せず、元の値段とかけ離れた金額でないと約定出来ないことが多々あるから。

例えば自己資金が25万円あったとします。

信用取引で自己資金の3倍程度、70万円分の株を買ったとしましょう。

株価が45万円まで下落したら70万円-45万円で25万円の損失になります。

でも45万円あたりで強制決済されれば損失は自己資金の25万円でちゃらになりますね。

でも、上記のライブドアショックの時はストップ安が続いて買い手がおらず、70万円程度で買えた株がどんどん下がって15万円程度になってやっと売ることが出来ていました。

この場合の損失は70万円-15万円で55万円程度。

自己資金は25万だったから、55万円(株の失敗での損失)-25万円(自己資金)で自己資金で足りない分の差引30万円程度の借金になってしまいます。

信用取引をしていると、株に暴落や暴騰があったときに借金にまでなってしまう事があるのはこんなしくみだったんです。

株の信用取引の全力2階建て

株で借金するほどの失敗をしてしまう原因は「一つの銘柄に自己資金以上をつぎ込んでしまう」事ですが、中でも怖いと言われているのが信用取引の2階建てといわれる方法です。

これは自己資金でまず現物株を買い、その現物株を担保に同一の銘柄を信用取引でも買ってしまう事です。

全力で2階建てして一つの銘柄を買い、その銘柄が暴落したら目も当てられない事態に…。

例えば自己資金が80万円だったとします。

80万円でA株を現物株で買い、80万円分の現物株を担保に同じ銘柄を信用買いしたとします。

この場合、80万円x80%(代用有価証券の掛け目)÷30%(委託保証金率)とすると、追加で約213万円信用買いが出来ます。

そこでA株を信用買いで追加で213万円分買うと、A株を全部で現物株80万円+信用買い213万円で約293万円分のA株を購入したことになります。

ここでA株の暴落が始まり、売る事が出来ずに株価が4分の1程度の73万円程度にまで下落後にやっと売却出来た場合、損失はどうなるでしょうか。

293万円-73万円で、220万円の損失です。

自己資金は80万円でしたから、自己資金が全部無くなってしまった上に220万円-80万円で140万円分の借金まで背負う事になってしまうのです。

ライブドアショックの時にも株価が4分の1以下になるまで売却出来ない状態になっていたので、このような自体は現実に起こり得る怖い話です…。

それでも140万円なら必死に働けばなんとか返せるくらいかもしれないですが、もし10倍の800万円の資金で同じような取引をして1400万円の借金を一気に抱える事になったらと思うとゾッとします。

まとめ

一つの銘柄に全力をつぎ込んで信用買いしてしまうと、株で失敗して借金してしまう事になるリスクが高いという事がよくわかります。

しかも全力2階建てというリスクの高い取引方法もあるんですね。

あまりにリスクが高いので証券会社によっては同一銘柄で現物株を担保にした信用買いを制限している会社もあります。

うまく行けばもちろんリターンは大きいのですが、借金を背負うリスクを冒してまで全力で信用取引をしてしまうのは控えたほうが賢明なのかと思います。

安全に楽しく、精神をむしばまない程度に株を楽しみながら資産を増やしていきたいもですね…。

こちらの記事もどうぞ⇒ 株で大損しても復活は出来る!体験談が実証する事は?

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